任意整理3年間で返済
弁護士を依頼して任意整理3年間で返済する事を決意した。もう、すでに働く仕事もはじめており月の給料も概算でだして貰っている。何とか頑張って返済する。今まで人を使っていた自分が人に使われる。惨めになる事もある。でも、くじけない。任意整理3年間で返済して不安にならない生活を夢みて。いつか家族を連れて旅行に行くんだ。
無いものはないのに、それでも無理をして、借金を返済しようとするのは、あまり賢い選択肢とは、言えないものですよね。そうなればやはり、自己破産という、賢い手段を用いることで、スッキリと借金を、無くしてしまうべきですね。ない袖を振って返すことはできないので、自己破産を上手く活用していくことが、とても大切ですよね。
◆民家などを活用した「宅老所」
◇共に歩く道選び 嫌われても気力なくされても励まし
木更津市の住宅街。こぢんまりした2階建ての民家にあるデイサービス施設「井戸端げんき」の終了時刻は、利用者家族のそれぞれの事情に応え、特に定めていない。記者が訪問した8月中旬のこの日は残った6人は全員泊まりで、午後4時を回るころ、車で5分ほど離れた宿泊所「かっぱや」に向かうことになった。
ところが、70代の認知症の女性がなかなか立ち上がろうとしない。彼女は別の施設でも、次々と職員に話しかけ「業務に支障が出る」と利用を拒否された経験がある。
施設長の加藤正裕さんが動いた。「ねえ、僕と一緒に行こうよ。ねえ」。子どもを怖がらせるような声で手を引く。「いやだ!」。女性は声を上げ手を払う。すかさず、別の20代の男性スタッフが、さわやかな笑顔を浮かべ登場。「ほら、僕と行こう」。肩を抱かれた女性は、驚くほど素直に立ち上がり玄関へ向かった。
「なるほど」と記者が感心していると、加藤さんは「ばあちゃんは僕のことを嫌いだから、こういうこともできる。まあ、嫌われるのも人間の関係性ですし」と、やや寂しげに解説してくれた。
◆ ◇ ◇
「かっぱや」も「井戸端げんき」同様の2階建ての民家で、1階のリビングと各部屋が寝泊まりのスペース。この日は今年一番の混み具合で、15畳程度のリビングは、3台のベッドでかなり狭い。利用者は、椅子やベッドなどに腰かけ、夜が更けるまでテレビを見たり、スタッフと遊ぶなどし、時を過ごす。狭いが、のんびりムード。三々五々入浴し、湯上がりのさっぱりした姿が増えていく。
移動を嫌がっていた女性もソファでくつろいでいた。加藤さんは「ばあちゃん、おれのこと嫌いだもんな」とすねたように絡む。「ああー、うー」。女性はしばし言葉にならない返事を発し続けていたが、そのうち、はっきりと聞こえる声で、一度だけこう言った。
「あんたはよくやってるよ」
◆ ◆ ◇
現実は心温まる現場だけではない。
車いすに座る別の70代の女性利用者は、誰とも話さず、硬い表情で白髪頭を垂れたままで、伏し目がち。最近は食事を拒否することも少なくない。「ねえ、もしかして死にたいと思ってる?」。低い位置から加藤さんが静かに語りかける。「いいかげんあきらめなよ。そう簡単にはいかないものだって」。万一に備え、スタッフはできるだけ話しかけるようにしている。
翌朝6時過ぎ。皆が目を覚ますが、布団から起き上がらない男性がいる。昨晩、周囲の会話をにこにこ笑って聞いていた人だが、どうも、便を漏らしてしまったようだ。
その場でおむつを替えられた男性は、立ち上がる際、鬼のような形相で介助の手を振り払い、足をじたばたさせて抵抗した。
少し落ち着きが戻ると、別室でほかの利用者と一緒に朝の食卓へついたが、悲しそうにまなじりを下げ、食事も手につかない。結局、この日は笑顔は戻らなかった。
「年を取ると、生きる気力がなくなっちゃうんです」。両施設を運営するNPO「井戸端かいご」理事長の伊藤英樹さんは、こうした高齢者の状態についてこう説明する。「励ますことで、かろうじて本人に『生きてていいかな』と思ってもらえる。うつとか病気とかじゃなく、老化ってそういうことなんです」
夜が明けた。寝間着を着替え支度を終えると、午前8時。利用者は再び車でデイサービスへ戻っていった。
◆ ◆ ◆
深夜、記者はお年寄りたちと横になり、深い眠りに落ちてしまったが、その間、利用者たちはむくむくと起き上がり、独り言を言ったり、「ここはどこだい」と尋ねるなど、一騒ぎあったと後になって聞かされた。
加藤さんは「大変だったんですから」とこぼすが、その言葉に、重労働に取り組む悲愴(ひそう)感は感じない。「一番大事なのは、年をとってからまわりに人がいること。お互いの生き方に振り回されること」。施設長は介護にのぞむ考え方を力説する。
「振り回された」体験なら伊藤さんも負けない。妻のお産の連絡を受けたのは、施設を抜け出し、徘徊(はいかい)する男性に付き合っている最中。男性とそのまま病院に駆けつけた。
個人を大切にし、自分の生きたい人生を謳歌(おうか)する価値観の定着が、介護保険制度が生まれた背景にあると伊藤さんは考える。
「個」を追求する社会の中で、かつて地域にあった助け合いや、支え合う機能はむしろ低下している。
しかし、伊藤さんたちはあえて、振り回される道を選んだ。
「奥さんのお産に付き合ってもらったのは、一緒に外に散歩に出ていたから。一緒に外に出たのは、徘徊(はいかい)を防ぐため、多くの施設で行われているように、カギをかけたくないから。僕らはドアにカギはかけない。共に歩いていきたい」
老いの未来に向けた伊藤さんの決意だ。=おわり(この企画は森有正と黒川晋史が担当しました)
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◇生活スタイルに合わせてケア
今回紹介した「井戸端げんき」のような介護事業所は「宅老所」と呼ばれる。利用者が同じ事業者から一律のサービスを受けたり、数あるメニューからサービスを選択するような従来の「定食型」の介護とは異なり、民家などを活用した家庭的な雰囲気の中で、利用者が従来送っていた生活スタイルに合わせた柔軟なケアに取り組んでいる。
デイサービスを中心に、宿泊、自宅訪問、住居(グループホーム)などさまざまなサービスを組み合わせる事業所が多い。井戸端げんきも、通所・宿泊のほか、個別訪問にも積極的で、本人や家族と交流を深めることで本当のニーズの把握に努力しているという。
起源は80年代半ばごろ、規模の大きい特別養護老人ホームでは受け入れられない厳しい状態の認知症高齢者も安心して過ごせる場を作ろう、という介護経験者らの草の根の取り組み。介護保険制度導入前の98年に宮城県が実施した全国調査では、当時すでに約600の事業所があったが、宅老所の定義があいまいなこともあり、現在の実数は定かではない。
06年の介護保険法改正は、通所・宿泊・訪問を組み合わせる小規模多機能型居宅介護などの「地域密着型サービス」に対し、市町村が介護保険からサービス費を給付する内容が盛り込まれ、国も「宅老所」的なサービスに一定の配慮をするようになった。新たな介護のあり方として関係者の期待も高い。
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8月27日朝刊
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